パッシブデザイン
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ヒートショックを防ぐ家づくり~高気密・高断熱・パッシブデザイン~
- 2022.12.06
栃木県で冬、寒くない家にするためには?
光と風が集うパッシブデザイン
「暖涼感」を味わえる健康住宅。
◆自然の力を上手に活用し、小さなエネルギーで 「冬暖かく、夏涼しい」「家中明るく、風通しが良い」を目指した心地よい住まいです。
◆断熱性を向上させることにより良質な空気環境が生まれ、健康で快適・エコな暮らしを実現することができます。
『小さなエネルギーで快適な室内温度を保つ』
断熱・気密性能強化 | + | 設計手法による工夫(パッシブ効果) 省エネ設備による工夫(アクティブ効果) |
■パッシブデザインとは
太陽の光や熱・風といった「自然エネルギー」を上手に採り入れることで、エアコンなどの機械に頼らず、快適に暮らすことを目的とした設計手法のことです。 またそれに加え、省エネ性が向上することにより、光熱費も低く抑えることができます。
ZEH
■ZEH(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)とは
室内環境の質を保ちながら、住宅の高断熱化と高効率設備の導入により、できる限りの省エネを実現した上で 太陽光発電等の「創エネ」により年間の一次エネルギー消費量が正味(ネット)でゼロ又は概ねゼロとなる住宅のことをいいます。小堀建設ではZEHとパッシブデザインを組み合わせて省エネ性能を更に高め、最小限の「創エネ」でエネルギー収支ゼロを実現する「パッシブZEH」を提案しています。
■一次エネルギーとは
天然ガスや石油、石炭などの化石燃料や、原子力、水力、太陽光、薪など自然から得られるエネルギーをいいます。一次エネルギーを加工して作られる電気や都市ガス、灯油、ガソリンなどは「二次エネルギー」といいます。
1.断熱をデザインする
断熱性を向上させるメリットは多岐にわたります。
- 保温性能が高まり、少ない熱(暖房光熱費)で冬の室温を上げることができます。
- 暖房していない部屋の温度が上がり、快適性と健康性が向上します。
- 室内の表面温度が高く保たれることで、体感温度が高くなります。
- 「結露・カビ」が発生しにくくなります。
- 屋根や天井の断熱性を向上させると日射熱を遮り、涼しくなります。
断熱と温度差との関係(イメージ)
断熱性が高まると、暖房していない部屋から逃げていく熱が減ることで、暖房していない部屋の温度が高く保たれます。
断熱と温度差との関係(イメージ)
夏の日射は屋根にもっとも多く当たります。屋根や天井の断熱性を高めることで、その熱が家の中に入ってくるのを防ぎます。
壁の表面温度に注目してください。室温は同じ20℃です。壁の表面温度は断熱性能が低いと外気の影響で、11.0℃まで低下しますが、断熱性能が高いと14.8℃までしか低下しません。壁などの表面温度と室温を足して2で割った値が体感温度の目安となります。
2.小堀建設の2つの断熱仕様
UA値とは
外皮平均熱貫流率(UA値)とは、住宅全体からの熱損失量を天井、壁、床、窓等の外皮の合計面積で割った値です。数値が小さいほど、断熱性能が高い住宅です。
平成28年基準では、都道府県単位ではなく市町村単位の気候特性に応じて8つの地域に区分されています。
地域区分 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | |
外皮平均 熱貫流率 (UA値) [W/㎡・K] |
平成28年 省エネ基準 |
0.46以下 | 0.56以下 | 0.75以下 | 0.87以下 | 設定なし | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ZEH | 0.4以下 | 0.5以下 | 0.6以下 | ||||||
HEAT20G1 | 0.34以下 | 0.38以下 | 0.46以下 | 0.48以下 | 0.56以下 | ||||
代表的な 都市 |
夕張 | 札幌 旭川 |
日光 (旧足尾) 盛岡 |
日光 那須塩原 秋田 |
宇都宮 矢板 仙台 |
佐野 東京 大阪 |
宮崎 | 沖縄 (全域) |
※UA値はプラン及び開口部面積などにより異なります。
コンフォート高断熱仕様
国の基準を大きく上回る断熱性能を標準採用
プレミアムダブル断熱仕様
充填断熱+外張り断熱で驚異の断熱性能を実現いたしました。
3.小堀建設の家の暖涼感のイメージ
当社の「冬の目標」は朝起きてパジャマに薄手のカーディガンを羽織る程度で十分に暖かいこと。
具体的には15℃以上の温度を確保する。
およそこんな服装で、十分に快適な温度です。東京だと3月下旬~4月上旬の午後2時頃の気温です。
室内の表面温度を上げなければ、室温28℃は十分に涼しい。
①高い断熱性能で表面温度を上げない。
②窓からの日射しを遮り、床などの表面温度を上げない。
③通風に配慮し、こもった熱を逃がす。
4.パッシブデザインの具体的な手法(例)
通風面積確保
窓は大きい方が風通しが良くなるのは当たり前ですが、大きな窓ばかりにすると建物の断熱性がわるくなったり、夏暑くなったりします。
そこで当社では国から出ている「通風のための窓面積基準」を参考に、窓の大きさや配置を考えます。
通風のデザイン(ウィンドキャッチャー)
窓を利用したウィンドキャッチャー
袖壁を利用したウィンドキャッチャー
普通の引き戸では、壁に平行に吹いてくる風はあまり室内に入ってきません。そうした風をつかまえて室内に入れる装置がウィンドキャッチャーです。